観劇してみないかい

舞台を観に行くことに興味のあるそこのあなたへ。

舞台の種類②〜ストレートプレイ編〜

さて次に、ストレートプレイ(以下、ストプレ)についてです。

 
一般的な演劇のスタイルであり、大きな劇場で行われる商業演劇から、下北沢の小さな劇場で行われる小劇団のお芝居まで幅広いです。
 
ミュージカルと異なり、ロングラン公演(同じ公演を長期間連続上演すること)はほぼなく、劇団も製作も次々と新しい作品の公演を行っていくため、「この作品が観たい!」と思ってもチャンスは掴みにくいかもしれません。(だからこその再演時の喜びもありますが)
 
ではどんな風に観劇デビュー作を決めたらいいのか。
私がチケットを取る際に決め手にしているのは以下のような点です。
 
 
▼出演者
普段テレビドラマや映画でよく見る役者さんは、高い歌唱力が求められるミュージカルよりも、演技力のみが求められるストプレに出演されることが多いです。
バラエティ番組にも、舞台の告知で出演しているのを見たことがあるかもしれません。
普段画面の中で見るのとはまた違った姿を見ることができるのも、舞台の魅力の一つです。
同じ劇場空間の中でその人の芝居を観られるのは舞台しかない!
見てみたい出演者で判断するというのは、一つの方法だと思います。
 
 
▼演出家・脚本家
有名な方でいうと、「蜷川幸雄さん」「つかこうへいさん」など。
脚本と演出はその作品の色を決める重大要素で、観劇を重ねていくと自分に合う合わないがハッキリしてきます。
つかこうへいさんはご存知の方も多いと思いますが、1970年代から演劇の一大ブームを作られた方で、2010年に亡くなってしまっていますが、暴力性のある言葉の波の中に優しさと愛のある作品をつくる劇作家・演出家の方です。「蒲田行進曲」や「熱海殺人事件」など、つかさんの有名な作品は戯曲や映画でも楽しむことができるものもあり、また現在もつかさんの戯曲は各地で様々な人々によって公演されています。
蜷川幸雄さんは「世界のニナガワ」というキーワードでもおなじみ。実力もあり有名な俳優さんたちが揃って蜷川さんのもとで作品をつくっています。何がそんなにすごいのか、自分の目で確かめに行くというのもあり。
 
 
▼劇団
ミュージカルでも劇団について話をしましたが、ストプレではたくさんの有名な劇団があります。
劇団☆新感線」「TEAM NACS」「演劇集団キャラメルボックス」「柿喰う客」……
小さな劇団のお芝居にいきなり行くのは少し勇気がいりますよね。
上述した劇団はどこも大変人気の大きな劇団です。劇団自体の雰囲気や評判がわかると、「面白そう」と思える劇団に出会えるんじゃないでしょうか。
 
 
なんとなく、舞台っていろいろあるんだな〜と理解していただけたでしょうか。
 
なんにしても、舞台はタイミングが非常に大切です。
観たいと思った作品が同じキャスト同じ演出で再演される確率はほぼ0%なのですから。