観劇してみないかい

舞台を観に行くことに興味のあるそこのあなたへ。

舞台の種類①〜ミュージカル編〜

まず、「舞台ってどんなのがあるの?」です。

 

大きく分けると2つ。

「ミュージカル」と「ストレートプレイ」です。

違いは簡単に言うと歌を歌うか、歌わないかです。

「ミュージカル」は芝居、歌、踊りを用いて表現し、一方で「ストレートプレイ」と呼ばれる後者は単に「演劇」とも呼ばれ、基本的に歌は歌わず芝居のみで表現します。

 

具体例を出しつつ、更に説明していきましょう。

 

まず、ミュージカルから。

 

日本でミュージカルといえば三大柱があります。

 

劇団四季宝塚歌劇東宝ミュージカル 

 

です。

 

 

劇団四季(公式HPhttps://www.shiki.jp/

「ライオンキング」「リトル・マーメイド」「CATS」をはじめ、人気ミュージカルを数多く上演する言わずと知れた大人気劇団。東京・札幌・大阪・名古屋に専用劇場を持ち、年間公演数はなんと3,000回以上!

よくTVでもCMが流れているほど知名度も高く、ディズニーミュージカルなどミュージカルに馴染みがない人でも親しみやすい題材が多いと思います。

ちなみに「ミュージカル好きなんだ!」と人に言うとかなりの確率で「劇団四季とか?」と言われるので、間違いなくミュージカルの代表的劇団だと感じます。

東京だけでも、四季劇場[春]・四季劇場[夏]・四季劇場[秋]・電通四季劇場[海]・自由劇場と5つの専用劇場があり、それぞれの劇場で常時別の公演を行っているため、その中から観たい作品を選んで観に行くことができます。ロングラン公演(数ヶ月間同じ作品を上演し続ける公演)も多く、自分の都合とも合わせやすいかと。

人気公演の場合、数か月先まで土日公演が埋まっていたりもしますがそんな場合は一部のみで、多くの場合は数週間前~1ヶ月前、数日前でもチケットの取得が可能なことも。

そしてそしてチケット代!劇団四季なら、一番安い席が3,000円で買えちゃいます。(学生料金だと更に安い席も)

飲み会で使うのと同じぐらいの料金、時間で立派なミュージカルが観れちゃいます。

四季の特徴はいくつかありますが、そのうちの一つに役者の台詞の発声方法があります。母音を強く発音することで、台本の台詞を観客に届けようという意図があります。四季のミュージカルしか観たことがない方で誤解をされている方にお会いしたことがありますが、あの発声方法は四季特有のものであり、演劇・ミュージカル全般のものではありません。

また役者に関しても、キャストは1つの役に対して常に複数人キャスティングされており、その週の公演に出演するキャストが「週間キャスト」として発表されます。主演俳優がスターなのではなく、あくまでも台本の感動を届けるために劇団として公演を行っているのだという意志が強いことが感じられます。

 いつ観に行っても、同じ感動が得られるということですね。

 

 

宝塚歌劇(公式HPhttps://kageki.hankyu.co.jp/

こちらも大変有名。女性だけの劇団です。以下、公式HPより抜粋。

 

宝塚歌劇は、未婚の女性だけで構成される世界でも珍しい劇団です。当然ながら、女性の役だけでなく、男性の役も女性が演じることになります。男性の役は「男役」、女性の役は「娘役」と呼ばれ、男役は普段から短い髪、娘役はロングヘアと、見た目にも男役と娘役の区別は明快です。どちらの役を担当するかは身長や声域、本人の意思などで決まりますが、途中で男役から娘役に転向するケースもあります。

本当は女性なのに男の色気漂うかっこいい男役と、男役を引き立てる娘役。そのどちらが欠けても宝塚歌劇は成立しません。男役と娘役のコンビネーションは大きな見どころのひとつです。

 

花・月・雪・星・宙の組制やトップ制度などの数多くの独自性のある制度を持っていることでも有名ですね。

兵庫と東京に専用劇場を持っており、この2つの劇場だけで年間900回以上の公演が行われています。公演はお芝居とショーの二本立てで行われ、豪華な舞台装置と衣装が惹き立てる煌びやかで美しい世界が特徴的です。公演では専属のオーケストラが生演奏を奏でてくれます。華やかでエンターテイメント性も高く、美しい舞台を堪能したい方におすすめ。

ベルサイユのばら」や、最近では「ルパン三世」や「るろうに剣心」など漫画・アニメが原作の作品も上演しています。

チケット代はこちらも一番安い席は3,500円とお得!(新人が行う新人公演も含めると2,500円

宝塚はトップの方が必ず主役をやるスター制度があり、トップが大きく引き立てられます。前述の劇団四季とは異なりますね。

 

 

東宝ミュージカル(公式HP https://www.toho.co.jp/stage/

 

映画で有名な東宝ですが、ミュージカルでもまた有名です。

レ・ミゼラブル」をはじめとした海外ミュージカルや、「Endless SHOCK(主演:堂本光一)」といったジャニーズ公演も行っています。

中心となるのは東京にある帝国劇場とシアタークリエの2つの専用劇場。東宝は劇団ではなく製作会社であり、公演ごとに出演者を集めます。上記の劇団四季や宝塚のOB・OGも多く出演しています。

ミュージカル界で長年活躍するスター俳優や若手の注目株まで、様々な出演経歴をもつ役者たちを観ることができ、TVでも有名な役者の方も出演することが上記の劇団とのわかりやすい違いだと思います。

また、劇団のように発声や動きが統一されていないため、どちらがいいというわけではありませんが“独特の世界観”も比較的感じにくいと思います。

そしてこちらも宝塚歌劇と同じく、帝国劇場でのほとんどの公演がオーケストラの生演奏。

東宝で一番安いチケットは4,000円!こちらも比較的安めのチケットの用意があります。

 

 

以上、ミュージカルの有名どころを3つ紹介しました。

ミュージカルは比較的ストーリーが理解しやすい作品が多く、上述のようにそこまで価格も高くないので、敷居は低いと思います。

 

ちなみに、“2015年で最もチケットが取れない作品”と言われるほど昨年人気があったミュージカルは、劇団四季「アラジン」、そして東宝ミュージカル「エリザベート」です。エリザベートは宝塚でも公演される作品です。

「アラジン」は今なおロングラン公演中、そして「エリザベート」も今年の夏から再演と全国ツアーが決定しています。

 

それぞれの違いがわかった上で、自分の興味が沸いた作品を観に行かれることをおすすめします。

公式HPに公演写真や映像があったりもするので、是非その世界観を覗いてみてください!