観劇してみないかい

舞台を観に行くことに興味のあるそこのあなたへ。

観劇に興味のある方へ

今までに「演劇」や「ミュージカル」など、舞台を観たいと思ったことはありませんか?

 

「興味はあるけど、何観ていいのかわからないし…」

「昔学校の行事で観に行ったことはあるけど、自分で行こうと思うと敷居が高くて…」

「いつか機会があれば観てみたいなあとは思ってるけど、舞台ってチケット高そうだし…」

 

知人と話していて、私が観劇をすることが趣味だという話をすると、周囲からこのような声を聞くことが非常に多いです。

“興味はある”けれども、一歩を踏み出しにくい娯楽であると感じている人は多いのではないでしょうか。

舞台ってこれぐらいの値段でも観られるよ、と話すと、「そんなに安く観られるの!?」とビックリされることも多いです。

 

私はつくづく思うのです。

舞台の面白さというのは、言葉で伝え切れるものではないと。

中には映像化されるものもありますが、それでもやはり劇場で体感する面白さとは別。

 

是非一人でも多くの人に劇場に足を運んで、自分の目で観てほしい。

そう思って、舞台を初めて観に行く人が疑問・不安に思うだろうことについて記事をまとめていきたいと思います。

 

 

 

 

 

さあ観劇当日だ

いよいよ待ちに待った舞台を観に行く日がやってきました!

 
どんな格好で行けばいい?
何を持ってくと便利?
 
ふらっと観にいってふらっと帰ってくればいいんですが、行ってみる前は不安に思うこともあると思うので、私なりに書いてみます。
 
 
▼服装
普通の私服ならOK
もちろんお洒落して行ってもOK
上演中は帽子をとって、頭髪は後ろの方が舞台を観るのを妨害してしまわないよう、高い位置で結んだりすることは避けましょう。
劇場内は寒い暑いあると思うので、調整ができる服装だと尚よし。
 
 
▼持ち物
・A4の入る袋
舞台のパンフレットを会場で購入した際、パンフレットを入れる袋をくれるところは一部です。(または透明な袋だったり)
そんなとき、A4サイズが入る袋がないと結構困ります。
また会場に入る際や出る際に今後行われる公演の宣伝チラシをもらったり、または座席にあらかじめ置かれていたりします。
勿論貰わなくてもいいのですが、持って帰りたい場合はやっぱり何か袋が欲しいですよね。
 
・オペラグラス(双眼鏡)
座席が舞台から遠い場合、大活躍します!
倍率は大体6~8倍ぐらいのものを使うといいと思いますが、最初は家にあったやつか数百円で見つけたような急ごしらえのものでもいいと思います。
1階席の後方や2階席からは、舞台全体の様子はよく見えますが、役者の表情となるとどうしても見えづらくなります。
大きな劇場で演じる以上、もちろん役者の方々も表情だけで芝居をしようとはしていませんが、やはり少しでも表情がわかるのと見えないのとでは受ける印象も変わってきます。
 
・ハンカチ
身だしなみとしても必要ですが、もし涙が抑えきれなくなったときに。
急に咳き込んでしまったときにももれなく活躍します。
 
・飲み物食べ物
取り出すのは上演中じゃないです開演前と休憩中です!
上演中以外は客席でも飲み物を飲んだりしていい劇場もありますが、わからなければロビーまで出ましょう。
劇場内に売店があればそこでも飲食物は買えますが高いので、事前に買っていくことが多いです。
夜の公演だと時間が18時からだったり19時からだったりしてお腹がすくので、よくおにぎり買って行って食べてます。
上演中は静かなので、もしお腹がなったら間違いなく隣に聞こえます。
 
 
▼観劇前の注意
客席は上演中は暗くなります。明るく笑えるシーンもあれば、暗く静かなシーンが続くこともあります。
うっかり睡魔に襲われてしまわないように、前日はしっかり睡眠をとりましょう。
 
また、どこまであらすじやストーリーを予習してからいくかは人それぞれ作品にもよりけりです。
ミュージカルだと歌を知っていたほうが楽しめたり、時代背景を知っていたほうが楽しめるときもあります。逆に知らないからこそまっさらな気持ちで楽しめたりも。
もしお友達を誘って行くときは、はじまる前のネタバレにも気をつけましょう。
 
 
▼観劇後
一人でじっくり振り返ってみてもよし、
ネットで他の人の感想を探してみてもよし、
友人と語り合うのもよし!
 
思い出してみたり、ほかの人に言われてから気づくこともあるかもしれません。
 
 
 
全く同じ公演はもう観られない。
だからこそ、劇場で体感する一瞬一瞬がかけがえのないものなのです。
 
もし舞台っておもしろいなと思ってもらえたら、是非また劇場に足を運んでみてください。

チケットを取るのだ!

観てみたい舞台があるけどどうやってチケット取ればいい?という方、

簡単に取れるならなんか行ってみようかなという方、
なんとなくで読んでくださってる方、
 
チケット取って劇場に行きましょう!!!
 
 
早速はじめます。
 
 
▼基本
基本的には公式HPにチケット販売についてのページが用意されてると思うので、その通りに劇団や製作から買うか、プレイガイド(チケットぴあやイープラスなどのチケット販売代行サービス)から買うことになります。
複数の方法で販売している場合、手数料が異なる場合や座席選択ができる場合もあるので、なるべく余分な手数料がかからず見やすい席を選びましょう。
 
 
▼人気の場合
チケットを取ることが激戦になることも多々あります。
あらかじめ製作やプレイガイドに登録しておいて(無料です)、「先行販売」を狙いましょう。
 
また公演によっては貸切公演があることがあります。
カード会社はよく貸切公演を実施してくれるので、お手持ちのカードを確認してサービスを調べてみてください。
 
 
▼割引チケットについて
中には学生割引チケットや、U-25チケット(25歳以下限定)で大分お得に購入できるチケットもあります。座席は当日引き換えるまで不明ですが、個人的には見やすい場所で観られた経験ばかりです。
多くの場合一般発売後に余っていれば発売開始されますので、対象年齢内で予算を抑えたい場合には是非。
 
 
気になった公演のチケットが自分で取れれば、あなたはもう一歩を踏み出したも同然です。

舞台の種類②〜ストレートプレイ編〜

さて次に、ストレートプレイ(以下、ストプレ)についてです。

 
一般的な演劇のスタイルであり、大きな劇場で行われる商業演劇から、下北沢の小さな劇場で行われる小劇団のお芝居まで幅広いです。
 
ミュージカルと異なり、ロングラン公演(同じ公演を長期間連続上演すること)はほぼなく、劇団も製作も次々と新しい作品の公演を行っていくため、「この作品が観たい!」と思ってもチャンスは掴みにくいかもしれません。(だからこその再演時の喜びもありますが)
 
ではどんな風に観劇デビュー作を決めたらいいのか。
私がチケットを取る際に決め手にしているのは以下のような点です。
 
 
▼出演者
普段テレビドラマや映画でよく見る役者さんは、高い歌唱力が求められるミュージカルよりも、演技力のみが求められるストプレに出演されることが多いです。
バラエティ番組にも、舞台の告知で出演しているのを見たことがあるかもしれません。
普段画面の中で見るのとはまた違った姿を見ることができるのも、舞台の魅力の一つです。
同じ劇場空間の中でその人の芝居を観られるのは舞台しかない!
見てみたい出演者で判断するというのは、一つの方法だと思います。
 
 
▼演出家・脚本家
有名な方でいうと、「蜷川幸雄さん」「つかこうへいさん」など。
脚本と演出はその作品の色を決める重大要素で、観劇を重ねていくと自分に合う合わないがハッキリしてきます。
つかこうへいさんはご存知の方も多いと思いますが、1970年代から演劇の一大ブームを作られた方で、2010年に亡くなってしまっていますが、暴力性のある言葉の波の中に優しさと愛のある作品をつくる劇作家・演出家の方です。「蒲田行進曲」や「熱海殺人事件」など、つかさんの有名な作品は戯曲や映画でも楽しむことができるものもあり、また現在もつかさんの戯曲は各地で様々な人々によって公演されています。
蜷川幸雄さんは「世界のニナガワ」というキーワードでもおなじみ。実力もあり有名な俳優さんたちが揃って蜷川さんのもとで作品をつくっています。何がそんなにすごいのか、自分の目で確かめに行くというのもあり。
 
 
▼劇団
ミュージカルでも劇団について話をしましたが、ストプレではたくさんの有名な劇団があります。
劇団☆新感線」「TEAM NACS」「演劇集団キャラメルボックス」「柿喰う客」……
小さな劇団のお芝居にいきなり行くのは少し勇気がいりますよね。
上述した劇団はどこも大変人気の大きな劇団です。劇団自体の雰囲気や評判がわかると、「面白そう」と思える劇団に出会えるんじゃないでしょうか。
 
 
なんとなく、舞台っていろいろあるんだな〜と理解していただけたでしょうか。
 
なんにしても、舞台はタイミングが非常に大切です。
観たいと思った作品が同じキャスト同じ演出で再演される確率はほぼ0%なのですから。

舞台の種類①〜ミュージカル編〜

まず、「舞台ってどんなのがあるの?」です。

 

大きく分けると2つ。

「ミュージカル」と「ストレートプレイ」です。

違いは簡単に言うと歌を歌うか、歌わないかです。

「ミュージカル」は芝居、歌、踊りを用いて表現し、一方で「ストレートプレイ」と呼ばれる後者は単に「演劇」とも呼ばれ、基本的に歌は歌わず芝居のみで表現します。

 

具体例を出しつつ、更に説明していきましょう。

 

まず、ミュージカルから。

 

日本でミュージカルといえば三大柱があります。

 

劇団四季宝塚歌劇東宝ミュージカル 

 

です。

 

 

劇団四季(公式HPhttps://www.shiki.jp/

「ライオンキング」「リトル・マーメイド」「CATS」をはじめ、人気ミュージカルを数多く上演する言わずと知れた大人気劇団。東京・札幌・大阪・名古屋に専用劇場を持ち、年間公演数はなんと3,000回以上!

よくTVでもCMが流れているほど知名度も高く、ディズニーミュージカルなどミュージカルに馴染みがない人でも親しみやすい題材が多いと思います。

ちなみに「ミュージカル好きなんだ!」と人に言うとかなりの確率で「劇団四季とか?」と言われるので、間違いなくミュージカルの代表的劇団だと感じます。

東京だけでも、四季劇場[春]・四季劇場[夏]・四季劇場[秋]・電通四季劇場[海]・自由劇場と5つの専用劇場があり、それぞれの劇場で常時別の公演を行っているため、その中から観たい作品を選んで観に行くことができます。ロングラン公演(数ヶ月間同じ作品を上演し続ける公演)も多く、自分の都合とも合わせやすいかと。

人気公演の場合、数か月先まで土日公演が埋まっていたりもしますがそんな場合は一部のみで、多くの場合は数週間前~1ヶ月前、数日前でもチケットの取得が可能なことも。

そしてそしてチケット代!劇団四季なら、一番安い席が3,000円で買えちゃいます。(学生料金だと更に安い席も)

飲み会で使うのと同じぐらいの料金、時間で立派なミュージカルが観れちゃいます。

四季の特徴はいくつかありますが、そのうちの一つに役者の台詞の発声方法があります。母音を強く発音することで、台本の台詞を観客に届けようという意図があります。四季のミュージカルしか観たことがない方で誤解をされている方にお会いしたことがありますが、あの発声方法は四季特有のものであり、演劇・ミュージカル全般のものではありません。

また役者に関しても、キャストは1つの役に対して常に複数人キャスティングされており、その週の公演に出演するキャストが「週間キャスト」として発表されます。主演俳優がスターなのではなく、あくまでも台本の感動を届けるために劇団として公演を行っているのだという意志が強いことが感じられます。

 いつ観に行っても、同じ感動が得られるということですね。

 

 

宝塚歌劇(公式HPhttps://kageki.hankyu.co.jp/

こちらも大変有名。女性だけの劇団です。以下、公式HPより抜粋。

 

宝塚歌劇は、未婚の女性だけで構成される世界でも珍しい劇団です。当然ながら、女性の役だけでなく、男性の役も女性が演じることになります。男性の役は「男役」、女性の役は「娘役」と呼ばれ、男役は普段から短い髪、娘役はロングヘアと、見た目にも男役と娘役の区別は明快です。どちらの役を担当するかは身長や声域、本人の意思などで決まりますが、途中で男役から娘役に転向するケースもあります。

本当は女性なのに男の色気漂うかっこいい男役と、男役を引き立てる娘役。そのどちらが欠けても宝塚歌劇は成立しません。男役と娘役のコンビネーションは大きな見どころのひとつです。

 

花・月・雪・星・宙の組制やトップ制度などの数多くの独自性のある制度を持っていることでも有名ですね。

兵庫と東京に専用劇場を持っており、この2つの劇場だけで年間900回以上の公演が行われています。公演はお芝居とショーの二本立てで行われ、豪華な舞台装置と衣装が惹き立てる煌びやかで美しい世界が特徴的です。公演では専属のオーケストラが生演奏を奏でてくれます。華やかでエンターテイメント性も高く、美しい舞台を堪能したい方におすすめ。

ベルサイユのばら」や、最近では「ルパン三世」や「るろうに剣心」など漫画・アニメが原作の作品も上演しています。

チケット代はこちらも一番安い席は3,500円とお得!(新人が行う新人公演も含めると2,500円

宝塚はトップの方が必ず主役をやるスター制度があり、トップが大きく引き立てられます。前述の劇団四季とは異なりますね。

 

 

東宝ミュージカル(公式HP https://www.toho.co.jp/stage/

 

映画で有名な東宝ですが、ミュージカルでもまた有名です。

レ・ミゼラブル」をはじめとした海外ミュージカルや、「Endless SHOCK(主演:堂本光一)」といったジャニーズ公演も行っています。

中心となるのは東京にある帝国劇場とシアタークリエの2つの専用劇場。東宝は劇団ではなく製作会社であり、公演ごとに出演者を集めます。上記の劇団四季や宝塚のOB・OGも多く出演しています。

ミュージカル界で長年活躍するスター俳優や若手の注目株まで、様々な出演経歴をもつ役者たちを観ることができ、TVでも有名な役者の方も出演することが上記の劇団とのわかりやすい違いだと思います。

また、劇団のように発声や動きが統一されていないため、どちらがいいというわけではありませんが“独特の世界観”も比較的感じにくいと思います。

そしてこちらも宝塚歌劇と同じく、帝国劇場でのほとんどの公演がオーケストラの生演奏。

東宝で一番安いチケットは4,000円!こちらも比較的安めのチケットの用意があります。

 

 

以上、ミュージカルの有名どころを3つ紹介しました。

ミュージカルは比較的ストーリーが理解しやすい作品が多く、上述のようにそこまで価格も高くないので、敷居は低いと思います。

 

ちなみに、“2015年で最もチケットが取れない作品”と言われるほど昨年人気があったミュージカルは、劇団四季「アラジン」、そして東宝ミュージカル「エリザベート」です。エリザベートは宝塚でも公演される作品です。

「アラジン」は今なおロングラン公演中、そして「エリザベート」も今年の夏から再演と全国ツアーが決定しています。

 

それぞれの違いがわかった上で、自分の興味が沸いた作品を観に行かれることをおすすめします。

公式HPに公演写真や映像があったりもするので、是非その世界観を覗いてみてください!